「質問」はコーチが主導して、クライアントの考え・気付きやそれに基づく行動を促すために重要なツールである。
質問には3つの分類がある。
・拡大質問(オープンクエスチョン)と特定質問(クローズドクエスチョン)
・未来質問と過去質問
・肯定質問と否定質問
・「拡大質問」
Yes/Noでは答えられない質問⇔特定質問
(例)それは、いつ起きましたか
・「過去質問」
過去の事を追求する質問。⇔未来質問
一般的に、変えられない過去の出来事を追求することは非建設的な場合が多い。
・「好奇心」
コーチが好奇心を持って質問するべきかどうかには、コーチング団体によって賛否両論がある。
ただ、共通して言えるのは、
「クライアントの存在には好奇心を持っていいが、自分が情報を得るための知的好奇心は避けた方が良い」ということ。
・「肯定質問」
「~でない」のような否定をしない質問⇔否定質問
(例)「なぜしないの?」→「どうやってしたいの?」
・「特定質問」
Yes/Noで答えられる質問。⇔拡大質問
一般的にコーチングは拡大質問がメインだが、クライアントの意思を確認、強化する場合等には用いられることも多い。
・「否定質問」
否定文の質問。⇔肯定質問
「なんで~でないの?」という響きには、相手を責めているようなニュアンスが入りやすいため、コーチングではあまり使われない。
・「未来質問」
過去ではなく、未来に対する質問。⇔過去質問
(例)これからはどうしていきたいですか?