傾聴とは、相手の話やしぐさを一心に聴くことである。
これをすることで、相手は信頼と満足感を得て、ラ・ポールを築きやすくなる。
・「アイコンタクト」
相手の目を見て話を聴くことにより、相手の話を自分は聴いているという合図を送ることができる。一般に、1対1の会話では30~60秒、多数のプレゼンテーションでは6秒ほどがアイコンタクトを継続する時間の目安である。
・「あいづち」
何種類かあいずちのセリフを用意した方が良い。「へー」、「うん」、「ハイ」、「えー」、「なるほど」、「それいいね」、等がある。
・「言い換え」
先走って使ってはいけない。聴き手の「価値観」、「感情」は言い換えることができない。
・「うながし」
「それから?」、「それでどうなったの?」というように、相手が安心して話を進められるように声をかけると良い。
・「うなずき」
うなずくだけでも、相手に「自分は話を聴いているよ」と無言のメッセージを送ることができる。
・「オウム返し」
話したことを忠実に繰り返す。主語と目的語を両方繰り返すことが大切。
(例)「彼」が「辛くあたる」んです。
感情表現は言い換えるとミスリードになる可能性があるので、言い換えよりもオウム返しが良い場合が多い。
・「訊く/聞く/聴く(きく)」
訊く・・・自分の情報を増やすために相手の話をきくこと
聞く・・・自分にとって大事な部分だけきくこと
聴く・・・耳だけでなく目や心を集中させ、相手の話を全力できくこと
・「傾聴のレベル」
傾聴には3段階のレベルがある。
「レベル1」・・・自分に意識を向けてきく
「レベル2」・・・相手に意識を向けてきく
「レベル3」・・・相手や周囲の状況を意識してきく
・「沈黙」
相手の沈黙を待てるかどうかがプロとアマチュアの境目とも言われる。
相手が意識の深いところを探っている邪魔をしてはいけない。
(たまに、何も考えていない人もいる)
・「パーソナルスペース」
心理学用語で、それ以上近づくと不快を感じる領域のこと。
一般的に、左右よりも前後のパーソナルスペースの方が広いため、真正面で話すよりも隣に座る方が、拒否感なく相手に近づいて話を聴くことができる。
・「ペーシング」
相手と同じペース(しぐさ、呼吸等)をまねて聴く方法。
相手との一体感を創ることができる。
・「ミスリード」
相手の発言を勝手に歪曲して理解すること。
(例)「最近、仕事がつらくて・・・」→「そっか、転職したいんだね」